星空準案内人がズバリ教えます! "オトナの自由研究所”としての日本科学未来館の巡り方
いつのまにか「星のソムリエ(見習い)になりました」の記事が「星のソムリエ」というキーワード検索で3位に……。恐れ多いので早く正式に星空案内人(通称:星のソムリエ)になって、見習いから卒業したいです。。。
さらに、5月に書いた「9次元からきた男@日本科学未来館」の記事もいつのまにか検索上位に上がってきておりました。続きを書くと言っていたのに「これはいかん!」と奮い立ち、続きを書きます。
タイトルにある“オトナの自由研究所”というのは、子ども時代ではなく、オトナになってから触れることで気付くことが詰まっているという意味で使いました。今回はより思考を深めるためのおすすめの巡り方をご紹介します。
さて、結論から書くと日本科学未来館のおすすめの巡り方は以下です。
星空準案内人プレゼンツ「日本科学未来館ツアーガイド」
①7階「9次元からきた男」
②5階「世界をさぐる」
③3階「未来をつくる」
④1階「お土産コーナー」
フロアの階数を見ると分かるように上から下に降りるように日本科学未来館を巡るのがおすすめです。決して行ったり来たりするのが大変だからっていうことではありませんよ(笑)
では、なぜこのルートなのか……①から順に、自分の記憶と合わせて解説してまいります。
※自分の想いが入りすぎているため分かりにくいかもしれませんが、それほど思いを高ぶらせる内容なんです、あしからず。
①「9次元からきた男」
星空案内のネタになるかもと「9次元からきた男」を見に行ったものの、自分の理解力が乏しく、しっかり語れるまでの知識を身に付けることができませんでした。
ただ、一度見ると「見つければ絶対に社会が変わるもの」を後世に残せるというコトに強い憧れを抱いたのです。
※アインシュタインのように原子爆弾のきっかけを生んでしまったということに後悔を抱くことになるのもまた辛いだろうなとも思ってしまいますが……
これは、動物としての種の保存を超えた、進化、そしてより良い継続のための種。それを残すことが人間の最大の喜びのひとつなんじゃなかろうかと。
そう思って今の自分の仕事を振り返ると、その次元のものはまだ創り出せていないなと感じました。
※WEBメディアの編集をしています
WEB記事もサーバー代が払えなくなったら、あたかも最初からこの世になかったもののように消えてしまいます。
良いものとして残すためにはまずは読者の心に残し続け、そしてそれを子どもの代、孫の代まで語り継がれるようなコンテンツでなければならない。
そう考えると、すべてその思いを持って作っている気でやってますが、まだその思いをきちんと届けられていません。
とにかく考えねばと「9次元からきた男」を見て感じたのです。
②「世界をさぐる」ゾーン
そして、次に訪れるのは「世界をさぐる」ゾーン。ここではリニューアルで新たに増えた展示「100億人でサバイバル」をぜひともご覧いただきたいです。
この展示エリアの中央には直径6.7mの超巨大なからくり仕掛けの装置(ピタゴラスイッチのようなもの)がドンと構えられており、火山や地震、感染症などの人間だれしもが襲われる可能性のある災害が視覚的に分かるようになっています。
これを見て、「自分たちは常に脅威と隣り合わせで、不安定な環境の中で生きさせてもらっているか」ということに気付き、ハッとしました。
「いつ死ぬか分からない」
もしかしたら100歳まで生きられるかもしれないけれど、もしかしたら今日死ぬかもしれない。それを明確に、視覚的に理解するというコトはとても貴重な体験でした。
実現したいことがあるならば、無意味なこと、テンションの上がらないことに時間を使っている場合じゃない!!!
このゾーンに関しては、この度の感動を受けて作成した記事に詳細がありますので、こちらもご覧いただけると嬉しいです。
③「未来をつくる」ゾーン
自分のやりたいことを実現するために、自分の燃料を出し惜しみしてはいけない。そんな思いを持って3階に行くと、そこには「未来逆算思考」という展示がありました。
ここでは50年後、地球の未来がどうあって欲しいかという8つの理想を提示され、ひとつだけ選びます。そして、その理想の地球を50年後の未来に届けるまでにあらわれるさまざまな障害を予想して避け、障害にぶつかったらまた回復して……をゲーム感覚で体感することができます。
見ているとほどんどの人が理想の地球を50年後に届けることができていませんでした。そして、未来の地球人から長文の手紙が届きます。
「ご先祖様へ……残念です……」と。
そうか、自分の命だけではなく、人間が生きられるための地球の環境も危ないのだ。
だからこそ、やりたいことだけで持っていてもダメで、やりたいことを継続してできるための環境作りを考えなければならない。そしてそれは、今だけでなく、後世の人たちも同じように生きられるための環境を整えなければいけない……と心に強く刻まれました。
自分ができることはとにかく悩み、考え抜いて行動を起こすこと。「それは誰かと協力することで成し遂げられることが大きくなる」という子ども向けの展示もあるのでそちらもぜひ。
④お土産コーナー
そして、「未来をつくる」コーナーを見終わったらその日のことを忘れない記念品も必要ですね? ということでお土産コーナーへ。何回か行ってますが、毎回何かを買っています、ここでもういくら使ったことか(笑)
ちなみにこの日は宇宙飛行士の箸置きと、ネックストラップ、マスキングテープを買いました。お土産コーナーはかなり充実しているので、お金は使うこと必至ですが、日本科学未来館を訪れたら行かなきゃ損ですよ!
■特に日本科学未来館を見てほしい方
さて、最後になりますが、これだけはお伝えしたい。
「自分は、家族は、会社は、日本は、地球は、宇宙はこのままでいいんだろうか?」
と悩み、考えながら悶々と毎日を過ごしている方がいれば、ぜひとも日本科学未来館を訪れてみてください。「自分の理想の未来」を実現するヒント(知識、思考、きっかけ)が日本科学未来館に揃っています。